●よみきかせ会よりの、かえるのおたより●

No.1 2013年10月 発行

 「絵本ってなぁに?」

 絵本って「絵の本」ですよね。当たり前のことですが、この事を少し考えてみましょう。大人は本を読むとき、活字からストーリーを展開、イメージしながら読み進めますよね。現代人は、大人になるまでにいつの間にか文字を読みながらイメージする習慣が身についています。だから、絵本を読むときも、大人は、まず文字に目を走らせてストーリーを読み、それを絵で確認する、という方がほとんどではないでしょうか。ところが、おさない子どもほど、逆に絵を見て、感じたままをストーリーにして、遊んでいます。子どもは、絵本まるかじりしちゃいますね。そのエネルギーのすごさったら比較するものが無いくらい。
 じゃ、絵本の『文字』は??絵本に書かれている文字は、基本的に子どもが読むためのものではなく、お母さんやお父さんが子どもに読んであげるための、いわば映画や劇のシナリオのようなもの。読み手はナレーター!子どもが絵本をもってきたら、いつでも、よんであげましょう。お母さんやお父さんが心をこめて読んであげることで、「活字」は命をもった「ことば」にかわります。その「美味しいことば」は、子どもの心に素直に入りこみ、絵のせかいのイメージを、本当に大きくふくらませてくれます。つまり、絵本とは本来、親が子どもに読んでおあげになることで、活かされ、役に立つ文化財なのですね。    次号へ

No.2 2013年11月 発行

 前回一号では、「絵本ってなあに?」がテーマでした。主な内容は、子どもは絵本をまるかじりで楽しむ存在!でしたね。この事をもうちょっと、考えてみたいと思います。たのしい絵本を、子どもが抱えてきた時に、お母さんが読んでおあげになりますよね。そのとき、絵とぴったりのことばが耳に入ってきたら、その子の頭の中では絵がいきいきと動きだします。絵本だから、絵は動かないのに、その子の頭の中では、 自分が主人公となり、絵が動くのです。イメージする力が活発に働く。絵本には、作家が考えぬき、心をこめた、やさしく、美しい、豊かな「ことば」があふれていますから。まずは、場面いっぱいに描かれた絵に、添えられた「ことば」を読んであげることが、わが子の想像力を育む力になります。その事は、とりもなおさず、読み手にとっても楽しいし、何よりも、子どもと大人が、一冊の絵本を共有する時間であり、かけがえのない、親子の心をつなぐひとときの様に私には思えます。(テレビやビデオ、ゲームは電気動画。画面の方が動いてくれるから、見手は想像する必要がない。あまり、漬からないように、時間を決めたりとか、工夫することも一方法ですね。)

 そんな訳で、子どもと同時に、読み手の親も楽しむことがとっても大事。でなければ続きませんよね。その為にも絵本は、大人の鑑賞にも耐えうる質の良い絵本を選ぶ必要があります。さて、今回二回目。テーマは、{絵本の力、絵本は「ことば」を育てる。ホントかしら??ホンマダヨーン!}でも今回、短いおたよりですが、触れる事ができたように思います。こどもの本の世界も、深くてひろいから、話題も多岐です。<よみきかせ会」でお会いできるのを、楽しみにしています。ぜひ、遊びにきてね。お待ちしています。 

11月、絵本よみきかせ会は十日、第二日曜日午後一時半からです。

No.3 2013年12月 発行

「読みきかせで子育てをたのしく。」

「ふれあい減少症候群?」

しょっぱなから何ですが、人は子どもを産んだだけでは、親にはなれないといわれます。出産も大変だけれど、その後の子育てのなかで、親も親らしく育つという事でしょうか。かつてに比べ、現代は、一般的に家庭では、クルマやコンピュウター機器、電化製品などの普及で、大変便利になりました。それにより、生活は快適になりましたが、何かとあわただしく忙しい暮しになってしまっていませんか。近頃は親と子のふれあいの時間、向き合う時間が少なくなっていると、社会問題になっています。それは、現代社会特有の「ふれあい減少症候群」とも、呼べるものなのかもしれません。おさない子はだっこがだぁいすき!わが子をしっかりと抱きしめて、育てましょう。15,18歳になってーママだっこ!―なんて親に言ってきません。幼い今だけですから、惜しまず、はぶかず、かかわるようにいたしましょう。

愛情あふれる子育てを。

子どもと一緒の時間を大切にし、ともに遊んであげ、ともに泣き、ともに笑い、ともに怒る、という親子の共通体験をいっぱいできると良いですね。子どもにとって、自分の親が、一緒の体験をしてくれたら、どんなにうれしい事か、うれしい、よろこぶは、意欲のみなもと。手間ひま惜しまず、かかわりましょう。絵本は読んでおあげになることで、親の知らなかった事まで、親からもらって、子どもはよろこびます。日々のごはんを食べるように、親も一緒に楽しんで読んであげましょう。親の愛情を栄養にして、子どもの心はより良く成長していきます。心豊かに育った子どもは、しっかりと自立し、自分の人生を歩んで行けることでしょう。「12月えほんの読みきかせ会」で、またお会いしましょう。

かえるの便り?4 2014年1月 発行

「絵本のよみきかせで楽しい子育てを」

 本屋さんでは、子どもの本が、沢山並んでいますが、いかがでしょうか?お気に入りの絵本、見つかっていらっしゃいますか? 思いとぴったんこの本に出合え、大好きなお父さんやお母さんの声をとおして語られる絵本のことばのひとつひとつ。一冊の絵本をのぞき込みながら、楽しかったことや悲しかったこと、こわかったことなどを一緒に体験できた喜び。親子の心が自然に、そして強くふれあえる「読み聞かせタイム」。それは、日常生活の中で、子どもにも、大人にも、かけがえのない楽しい時間となり、また、親子の絆を強く築く時間になります。お話は変わりますが、先日NHK夜のニュースで、子育てをスマホにさせないでと、時間をとって報道していましたけど、みなさんのお家ではいかがでしょう。次回には、ぜひこういった事も、話し合いをしたいですね。たとえば、スマホと絵本の違いは何でしょう?とか、 おもしろそう! 興味深いテーマですね。ざっくりと話題を切り開いて感動的時間に 是非いたしましょう。それでは、お正月明け、1月12日(日)に お会いしましょう。お待ちしています。

 

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